1年生の子供たちに教える「考えるための技法」は何か。
例えば,「同じものをまとめる。」
これはすぐにできた。
反対に「違うものを選ぶ。」
これもすぐにできた。
先日,生活科で飼っていたバッタとダンゴムシについてのまとめをした。
気付いたことを付箋に書かせたのである。
そして,それをジャンボTOSSノート上で自由にまとめさせてみた。
「グループに名前も付けてごらん。どんな名前にする?」
子供たちは分けたり,まとめたりする段階よりも熱中した。
あれこれ話合いながらまとめていった。
一番感心したのは,バッタとダンゴムシの共通点を見つけていたことだ。
バッタ同士,ダンゴムシ同士の共通点ならたくさん見つけられるだろう。
だからこそ,違うもの同士を比べて共通点を見つけたことに感心した。
「これはすごい!」と言うとガッツポーズで大喜びだった。
今回はTOSSメモではなく,普通のポストイットを使ってみた。
特別,TOSSメモである必要がなかったからだ。
最初は壁に貼ったジャンボTOSSノートにポストイットを貼って,作業させようと思った。
だが,すぐにポストイットがパラパラと落ち始めた。
この瞬間,やっぱりTOSSメモにしておけば良かったと思った。
だが,収穫もあった。
子供たちはジャンボTOSSノートが黒板に貼ってある時よりも,地面に置いたときの方が,意見交流が活発になった。
たまたまかもしれないが,明らかな行動の変化が見られたことは事実だ。
島根県 M.O先生