力のある教材・教具
国語の授業で表を書く場面があった。
ジャンボホワイトTOSSノートを使う。
http://www.tiotoss.jp/products/detail.php?product_id=2808
(井上先生の手元には5,6枚あるらしい。
授業をみに来た先生が欲しくなって貸してあげるので、今何枚あるかわからないとのこと)
端の4か所をクリップでとめる。
大造じいさんと縦に書く。
T「大造じいさんと書きなさい」
「今の続きに2行空けて」
と生徒の様子を確認しながら、
「4マスあればいいです」
と表の全体の大きさを示す。
(ある)(ない)と子どもの声の中
T「次 残雪と書きなさい」
生徒のほうを少し見る。
「かけたらかけました」(かけました)
T「はい 次 ハヤブサとかきなさい」
T「そしてなんと書くのですか」
(ガン)
T「はい」
(かけました )(かけました)と手が上がる。
このあと、表を書いていく。
約50秒間、子供のほうに視線を送ることなく表を書き上げる。
ジャンボホワイトTOSSノートを教師が使い、
子供全員がTOSSノートを使っているから、
「書く作業」が安定したパーツになる。
井上先生の学級には
英語スキル
五色百人一首
名句かるた
などなど、みえる範囲でもTOSS教材がたくさんおかれていた。
井上学級はもちろん、学校のほかの先生も使えるようにさまざまな配慮をされている
優れた教材・教具を正しいユースウェアで使うと子どもに力をつけることができる。
井上先生は、算数セミナーやサマーセミナーで繰り返し「百玉そろばん」を使う。
「百玉そろばん」という教具とユースウェアを示し、
算数で困っている先生が教室ですぐに追試できることを考えている(と思う)
ジャンボホワイトTOSSノートが複数枚あるのも
自分だけでなく、まわりの先生へ広めるための配慮なのだ(と思った)
力のある教材・教具は 困っている先生だけでなく、困っている子どもたちも助ける。
細分化
算数の問題をノートに書かせる場面。
休み時間のうちに、ジャンボTOSSノートに日付と先生問題の印 「〇せ」がかかれている。
休み時間のうちに日付、〇せまで書いている子どもがいる。
授業の準備は全員にさせている。
教科書を開く。
ノートを開く。
「先生問題 ある日の」と書きなさい。
子供のほうをみる。
続けて(昼の長さは)と書く。
「点」
「書いた?」
「教科書使いません。しまいなさい。」
続けて( 夜の長さより)と書く。
「書いたらかけました。」
こども(かけました かけました)
続けて(1時間長い)と書く。
机間に入り確認。
(ある日の昼の長さは何時間か。)と書く。
板書中にざわざわすると「声がする」と注意。
「書いたらかけました。」
こども(かけました かけました)
この場面。
向山実践の追試。
井上学級では問題をノートに正確に書かせる。
そのために、「ある日の」でわけて確認している。
「書く」スピードは子どもによって差がある。
「読む」「話す」より差が出やすい。
その時間調整を兼ねて 細分化する。
さらに問題を音読する。
これも時間調整を兼ねる。
回数は少ない。
全員がきちんと書き終えられる。
問題を解くまでのステップがやさしい。
「できる」「できる」「できる」
成功体験を積んでいるから 難しいもんだいにも挑戦できる。
空白がない
ノートは きれいだ。
TOSSノート
ジャンボホワイトTOSSノート
この組み合わせで 「(やり方が)変わった」と井上先生は言っていた。
ノートに何を書くか。
要約指導の場面。
ノートに書き終え、黒板に書きにくる子がいる。
その一方でパタッと鉛筆が止まる子もいる。
井上先生は教師用机でそれをみてとったのだろう。
「友達の写してくださいね。」
「誰が書いたかも、名前も書いておきなさい。」
これで、できない子もノートが埋まっていく
しかも良い見本を写す。
写すことで、何度も読み返す。
キーワードも入る。
しかも、〇をつけられる。
これで、教室には
1.ノートに書き終え、黒板に書く子
2.要約を自力で考え、ノートに書いている子
3.黒板の見本をノートに写す子
と少なくとも3種類に分かれる。
空白もない。
もちろん、毎日 「日付」 と
教科書のページ や
タイトル
が入っている。
全員のノートが学習の記録になるための
ステップだ。
神奈川県 S先生