長さの単元で,
cmをmmに,
mmをcmに変換するところは難しい。
しかし,
クラスで一番算数が苦手な子が,
計算スキルを終え,
「先生全部できた」
とうれしそうに報告してくれた。
この子は,
「次の時間も算数がいい」
と言った。
計算スキルの最後の場面で,
「100点だった人?」と聞いたとき,
元気のよい「はーい!」という声と共に,
と天井に突き刺さるように手が挙がった。
自分がここで意識したことは,
大きく3つだ。
1つ目は,
ジャンボTOSSノートの活用だ。
ジャンボTOSSノートを使い,
以下のように板書した。
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7 cm 5mm
mm+5mm
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ジャンボTOSSノートを使うと,
マス目がヒントになる。
だから,
mmの前には,
70が入ることが予想できる。
ちょっとしたことだが,
これがすごくよいヒントになるのだ。
問答によって,
以下のような形で考え方を押さえた。
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7 cm 5mm
70mm+5mm=75mm
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しかし,
これだけでは,
子ども達はわかってもできるようにはならない。
そこで,
意識したことの2つ目だ。
2つ目は,
変化のある繰り返しだ。
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1cm=10mm
5cm= mm
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上のように,
1cm=10mmをもとに,
次々と先生問題を出していった。
ここでもジャンボTOSSノートが自然とよいヒントを与えてくれる。
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4cm7mm= mm
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このような問題の場合も,
mmの前には2桁の数字が入ることが,
明白だ。
次々と問題を出すと,
子ども達は熱中状態になった。
また,
3つ目として,
cmを指で隠すと,
例えば,
4cm7mmは,
4◼︎◼︎7mmとなり,
47mmになることも教えた。
この3つを意識したことで,
子ども達にとって「わかった」の算数授業になった。
クラスで一番算数が苦手な子が,
「次の時間も算数がいい」と言ったときの表情は,
本当に本当に素敵な笑顔だった。
石川県 S.I先生